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2006年2月13日 (月)

文学・今とちょっと昔

この間、宮本輝の「青が散る」を久しぶりに読み返していてふと思った。

懐かしくて、やっぱり面白くて、宮本輝独特の明るさの中の暗さがまた秀逸で

読書としての醍醐味が満載なのに、

なのになのに、

な・か・な・か・進・ま・な・い・のです!!

読んでも読んでもまだまだ本の半ば程度といった感じ。

夢中になって止められないくらい没頭しても

まだ半分。あれ?

普段のペースで行くととっくに読み終わっているはずなのになあ。

その次に読んだ最近の作家の本は

「青が散る」よりずっと分厚くて読みでがありそうなのに

三分の一の時間で読んでしまった。はて?

というわけで

なぜなのか検証。というほどでもないけどさ。

まず、「青が散る」は行間が狭い。

文字が小さい、

そして何より、余白がない!!

「」の会話文の後ろにも文が続くんだから!

最近の作家の物はなんせ白い部分が目立つ。

会話じたいの語彙が乏しいし、説明的装飾文も簡素だ。

たとえば、物語上チャットのシーンなんか出てきた日にゃ

10文字20文字程度で行変えのラッシュなのだ。

それじゃ見た目分量のある本に仕上がるわけさ。

「青が散る」はスカスカ空気の入らないみっちりと詰まった餡子なわけで

食べても食べても減らなかったはずね。

文学はけっして文字数が多けりゃいいってもんでもないけれど

やはりちょっと昔の重量感には感服する。

現代文学も面白いけれど

ちょい昔の文学にも

改めて魅力を感じるのでありました。

学生の頃

意味もわからず憧れだけで読んでいた

三島由紀夫

あたりを今再読したい気分。

でも目先のベストセラーをつい追っかけちゃうんだけどね。

読みたい理想と読む現実は

なかなか一致してくれないの巻き~。

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コメント

うんうんわかります~。
みっちり詰まったあんこみたいな本、ありますよね。

最近の本は特に行間がスカスカだから、たまにそういう本を読むと全然進まなくて「あれー?!」ってなります。

ささっと読める本とそういうみっちり系の本を交互に読めたらなと思うんですが、ゆきみさんのおっしゃるとおり読みたい理想と読む現実はなかなか一致してくれません^^;

しかも本プロを始めてからは読みたい本が増えてうれしい悲鳴です★

投稿: ミワ | 2006年2月16日 (木) 20時45分

ミワさんこんばんは☆

交互に読みたい!ですよね~。
そう読めたらもっと充実しそうだなぁ。

最近つくづく、ちょい昔のいわゆる純文学っていうのかな~そのあたりの名作をきちんと読んでこなかったことを後悔しています。なので、ちょっとづつでもきちんと向き合ってみたいな~と思っているしだいです。

でもね、ついつい本プロのみなさんの書評であっちこっち目移りしちゃうんですよね。
それが楽しいんだけどね♪

投稿: ゆきみ | 2006年2月16日 (木) 23時37分

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