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2006年8月

2006年8月25日 (金)

この夏読んだ本たち

この夏の後悔のひとつとして

読書日記の更新ストップがある。

ゆきみの風呂本屋は7月1日からずっと

開店休業中という不甲斐なさ・・・。

でも、読んではいたんだよ。

ただ、感想をまとめる気力がねぇ、まったく無くて。

で、簡単に忘備録的感覚でちょいと振りかえっておきたいなと。

当初の目標通りアゴタの後は山崎豊子をがっつりと。

沈まぬ太陽〈1〉アフリカ篇(上)  沈まぬ太陽〈2〉アフリカ篇(下)  沈まぬ太陽 (3)  

『沈まぬ太陽・アフリカ編(上下)』

『沈まぬ太陽・御巣鷹山編』

アフリカ編では読めば読むほど、恩地への不当な扱いに腸煮えくり返り、ただただ頑張れ恩地さん!とエールを送りながらの読書だったのだが、御巣鷹山編で全てがぶっ飛んだ。

いいのか?豊子。ここまで書いていいのか?豊子。

と豊子への問いかけが止まらなかった。

凄い。壮絶過ぎて言葉がない。これは小説なのか?限りなく真実に近い小説と考えていいのだろうか。

ニュースから流れてくる情報なんてほんの事件のきれっぱしでしかない。

きっとこの小説だってほんの一部分でしかないのだろう。

遺族の方々にとって、関係者にとって事件は永久に終わることなどない。小説を読んだだけの私には語るすべは何もないが、薄っぺらなニュースで知った気になりがちな現実を反省した。

そして私はここでしばらく読めなくなりました。

あまりの衝撃に、他の物語が頭に入らなくなったのです。

この続きである会長室編もまだ進んでいません。

今はもう復活しているので、そろそろ会長室編にもいけるかなと。

さてブランクがあって、復活1号は   

その日のまえに

重松清『その日の前に』。

浅田次郎で泣けない私は、重松清では例外なく号泣。

別に泣こうと思って読むわけじゃないんですけどね。

重松さんの語り口が肌にしっくりなじむと言うんでしょうか。

悲しいから泣くのではなくて、変な話ですが「あくび」や「くしゃみ」みたいに自然と流れてきちゃう涙なんです。

で、読了号泣とともにスッキリ!

連作短編なところもよかったな。

つづいては、

薬丸岳『天使のナイフ』

天使のナイフ

図書館で随分前に予約していたものがやっと回ってきたので。

帯にあるように乱歩賞受賞作。

いつだったかネプチューンの名倉(彼は大の読書家である)が、はなまるカフェでやっくんにこれ薦めてました。

読んでる最中はけっこう面白かったけど、今こうして思い出そうとすると何がどうだったかあまり鮮明に思い出せません。その程度だったということか?読ませる力は充分あったとは思いますが・・・。

でも、次回新作もきっと読むと思います。図書館でね。

次。

恩田陸『チョコレートコスモス』

チョコレートコスモス

これはいわゆる演劇小説。

本プロで絶大なる好評価を得ていて、図書館の予約が待ちきれない私は結局購入。

かなりわくわくしながら読み始めました。

うーん、なるほどぉ。

まさに「ガラスの仮面」ですね。

メインのシーンがオーディションなのですが、かなり凝ったオーディションでそのまま本番行っていただけませんか?ってくらい完成度の高い演技に

んなことあるかいな!

な感想なのですが、そこは天下の恩田陸。

読ませます!ぐいぐい読ませます!

「下北サンデーズ」も面白いけど

「チョコレートコスモス」もいいよぉ♪

今、演劇が熱いって感じかい?嬉しいねぇ。

そして今読んでいるのが

柴田よしき「RIKO-女神の永遠』

RIKO―女神(ヴィーナス)の永遠

これはブックオフにて105円で購入。

かねてから「RIKO」シリーズを読みたいと思っていたのでラッキー♪

これだからブックオフ詣ではやめられない!

まだ読んでいる途中ですが、Ⅴシネマを観ている感じで面白い~。

Ⅴシネマ観たことないけどね。

柴田よしきさんは本プロで最近知った作家さんですが、なかなか幅広い作風で読んでも読んでも飽きないですね。追っかけ甲斐のある作家さんです。

というわけで。

ここでリハビリをしつつ

読書日記を再開し、読書の秋を迎えられるようにしなくちゃね。

人生は短い。読める本は一体どのくらい?

どのくらいなんだろうねぇ。。。。。。。

  

 

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2006年8月20日 (日)

薪能@氷川の杜

氷川の杜に足を踏み入れると

どしゃぶりの蝉時雨。

蝉の声が増せば増すほど静寂は深まる。

日が暮れきれぬ夏の夕刻は

神社の大鳥居に陽がまだ照りつける。

振り返ると空には入道雲。

真夏。

真夏に浴衣。

真夏に浴衣に38女。

風流だねぇ。

誰も言ってくれなかったので自分で言っとく。

粋だわねぇ。

でも涼しい顔して浴衣の下は汗が濁流の如し。

自分の汗で溺れるかと思った。

しかし、浴衣を着るのは楽しい。

汗の量とはうらはらに気持ちはシャキッと引き締まる。

というわけで、今回は中学時代のお友達3人で、

「浴衣で薪能」なのである。

氷川神社の宮司による神事のあとは

金春流 素謡 『翁』。

金春流 舞囃子 『松風』。

そして、和泉流 狂言 『昆布売』。

この演目のシテは野村萬斎。

萬斎演じる大名が、出かけの供がいないので、通りかかった「昆布売」を強引に供に仕立てて連れ立ちます。しかし、横柄な大名の態度に腹を立てた「昆布売」は、持たされていた刀を取り上げて立場の逆転を図ります。「昆布売」は大名に大きな声で昆布を売れと刀を振りかざし迫るのです。そして次々に謳うように売れ、踊りながら売れと要求を高めるのですが、この大名起用にそれをこなすのです。「昆布売」の目論見通り、道中大名が昆布売と化すのでした。

と、いう筋書きなのですが、狂言って面白い!!

現代でいうところのコントな感じ。

それもベタな。

「昆布売」の場合、大名が芸達者なら芸達者なほど面白いのね。

でも、「昆布売」役の破石 晋照さんという役者さん。

とっても良かった。

声の張り艶があるし、大名に対して商人という感じもよく出ていて

若そうなのに達者だなぁと。

上から目線で何者ですか?私。

休憩をはさみ、後半は

観世流 能 『巴』。

この筋書きは

木曽の旅僧が里の女に「ここは木曽義仲ゆかりの神社ですよ。同郷のよしみで回向してくださいな」と頼まれ読経していると、義仲の思い人であった巴御前の姿が・・・。もうこの世の人ではない巴であるが、現れた巴は義仲への想いを切々と語るのであった

という感じ。

もう、後半が始まる頃にはとっぷり日も暮れ

いよいよ「薪能」の趣。

Dscn0359

あんなに大騒ぎだった蝉たちも

今日は店仕舞いとばかりに夜の帳をおろし

静寂の主は風音へとバトンタッチ。

一陣の風とともに静寂を破る凛とした鼓。

客人の心を舞台へと誘う妖しげな笛。

薪にぼうっと揺らめく舞台。

現代感覚を麻痺させ

今ではないどこかへ私を連れ出すこの空間。

それが薪能の醍醐味。

巴御前の「果てしない静」の中の「一瞬の動」に魅せられ

思いがけず前のめりに。

いやぁ、巴はいつ動くのかなー動かないなー

ってじーっと観てたらさ

かっっっって一瞬、ちょっとだけ動いたのさ。

それがとっても印象的だったんだよね。

様式美だよね。

でね、よく「能面みたいな顔」って無表情の人のことを言うでしょ。

それって違うよなぁって思った。

能面をよく観てるととても表情が豊かに変化するんだよね。

ちょっとうつむくと物憂げに見えるし

もっとうつむくと悲しげに見えるし

まるでまぶたがあるかのように目が変わって見える。

正面を見据えると強い意志を感じるし

顔を振ると拒否に見える。

うっすら開いた口は

まるでしゃべっているようにも見えるし

そこから息遣いを感じたりもする。

それはもちろん、演者の力量でいかようにも能面が変化するのだろうけど

けっして能面は無表情ではない。のだね。

で、この素晴らしい巴を演じた観世 善正さん。

プロフィール見てびっくり!

2つ年下じゃないですかぁぁぁぁ!!!

伝統芸能の世界も、もう年下が活躍するお年頃なわけですね。

浴衣で浮かれてるばやいじゃないわけですよ。

でも、中学時代の友と会うとちょっとしたタイムスリップ。

机の引き出しいらず。

ドラえもんがいなくったって、あの頃に戻れるんだい!

というわけで、薪能のあとは尽きないおしゃべり。

浴衣姿の私たちは

ギターとアコーディオンと三味線があったら

間違いなく「かしまし娘」だったわね。

まだまだ「はんなり・しっとり」に及ばず。

でも、また来年も行こうね♪

氷川の杜の宮司様。

来年は萬斎じゃなくても行きますから!!!

Dscn0356_1

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2006年8月10日 (木)

最近の私

残暑お見舞い申し上げます。皆様いかがお過ごしですか?

すっかり真夏になってしまいましたね。

ブログも滞りっぱなしで相済みません。

最近の私は、親友母娘が遊びに来たり、甥っ子が遊びに来たり、岩盤浴に母と行ったり、夏祭りに参加したりと割と活動的に夏を満喫しています。

それぞれのエピソードをブログに載せたいのですが

なんだか脳みそがトロトロと乳化しているみたいで

PCに向うのですが、うまい言葉が見つかりません。

まあ、それが夏ってものかな。

とも思うので深く悩んでいないあたり、さらに乳化が進んでいる模様です。

さて、そんな乳化した私の脳内は、ここ最近少し変化し始めています。

私の脳内を占める物事の割合は、おおよそ↓な感じ。

日々の雑事・・・20%

ブログ、読書日記の更新・・・10%

読んでる本のこと・・・20%

甥っ子のこと・・・40%

体重・・・10%

かなり大雑把ではありますが、大体こんなものです。

甥っ子に関してはちょっとした恋心に近いです。

なるべくそんな表情は出さないようにしていますが、たぶんバレバレでしょう。今も脳裏では彼の笑顔が・・・。

ちょっと気持ち悪い伯母ですね。

えー。そんな脳内だったのですが最近は↓こんな感じに。

日々の雑事・・・10%

ブログ、読書日記の更新・・・5%

読んでる本のこと・・・5%

甥っ子のこと・・・40%

体重・・・3%

お囃子・・・37%

ちょっと中途半端な数字ですが、今グングンとお囃子が急上昇なのです。

お囃子とは、今年の初めから習い始めたお稽古です。

ここ川越で秋祭りとして行われる川越祭りでは、山車に乗ってお囃子が演奏されます。そのお囃子に子供の頃から憧れていた私。ようやく念願叶ってお囃子を始めたのです。

いやぁ。難しい。

1月から始めてもう7ヶ月とちょっと。

ようやく何をどう叩いているのか譜面が解るようになった程度です。

でも譜面が解るようになると俄然面白くなって来たんです。

覚えても覚えても光陰の如く忘れていた符丁が、自然と打てるようになって来たのです。

こうやって突然出来る日がやって来るんですね~。

で、乳化した脳内は今、お囃子のリズムでぐるぐる回っています。

秋祭り目指してテケツク天ツクな8月。

液体状の脳みそがガチッと固まる頃には

鮮やかなお囃子のリズムを刻めている・・・

そんな予定です。

いつ来てもちっとも更新されていないこのブログに、いらしてくださる皆様。

本当にありがとうございます。

もう少し、頑張りますね。

これからもまた、よろしくお願いします♪

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